2008年9月30日火曜日

Q2:幼児の家庭での日本語指導?(2)


「日本語の読み聞かせ」
 これは、実は幼児だけではなく、中学生までの子どもにとっても効果的な、日本語習得のための方法です。
 簡単です。毎日、5分でも、10分でもいいですから、日本語で書かれた本を読んであげてください。
 毎日のことですので、子どもの好きな本がBESTです。ベッドで読んであげることが多いと思いますが、子どもと一緒にゆったりとしたソファに座り、少しの時間落ち着いて、読んであげてください。
 効果はたくさんあります。「日本語の語彙が増える」「話し言葉ではなく、書かれた言葉を身につける」「親子で会話の機会が増える」「将来の日本語での読み書きの基礎作り」・・・、いくらでもあげられます。
 「読み聞かせ」で大切なことは「継続」です。それは、お母さんの努力です。子どもはいつでも読んで欲しいのです。続かなくなるのは、「今、忙しいの!」というお母さん?
 こんな風に考えてください。「アメリカでの日本語での教育の先生は、お母さん」お母さんが、先生としてがんばれば、お子さんはすばらしいバイリンガル・バイカルチャーに育ちます。
 応援します。がんばってください。(もちろん、お父さんも!)



2008年9月29日月曜日

Q1:幼児の家庭での日本語指導?(1)


「母親の語りかけ」と「日本語の読み聞かせ」
アメリカで育てている幼児の、家庭での日本語指導でもっとも大切なことはこの2つです。

「母親の語りかけ」
 下手な(失礼!)英語ではなく、お母さんが愛情・情感を込めて話せる言葉(「母語」といいます)で、赤ちゃんの時からしっかり話し掛けてください。「赤ちゃんは、言葉がわからないから」と言うお母さんが多くいますが、これは間違いです。話すことは出来ませんが、赤ちゃんはお母さんの話をしっかり聞いています。そして、その言葉を真似ることから会話が始まります。聞いた量の多い子どもは、語彙が豊富です。
 それと、言葉は情報だけではなく、身体の接触と同じように愛情の伝達方法でもあるのです。お母さんの気持ちのこもった言葉を、たっぷり聞かせてください。愛情豊かな子どもに育つこと請け合いです。

 「日本語の読み聞かせ」は次回。 お楽しみに。
 

2008年9月22日月曜日

Q0: 教育の質問にお答えします。


 アメリカでお子さんを育てておられる保護者の皆さんの、教育についての疑問や質問にお答えします。
 
 質問(Q)は、皆さんから様々な方法で頂いたものです。回答(A)は、専門的ではなく、私の経験に基づいたものになります。その回答の内容・質は、これからの回答をみられて、ご判断ください。
 
 と言うことで、皆さんからのご質問をお待ちしております。
 ご質問は、matsumoto@infoe.comまでお送りください。

 皆様とお子さんのためにがんばりますので、ご協力をお願いいたします。

 それでは、次回、1回目の「海外帰国子女Q&A」をお楽しみに。