2008年10月2日木曜日

Q4: 「バイリンガル」って?(1)


 「バイリンガル」の能力は、いくつかの発達レベルに分けられます。

 1、日本語と英語で、日常生活ができる。
 日常会話が両方の言葉で出来るレベルです。

 言葉を覚える最初は、お母さんの「母語」を真似ることから始まります。「母語」が日本語なら、最初に日本で日常生活を始めます。「まんま」から第1言語の習得が始まります。
 家庭内で、親が使う日本語の単語数はいくらくらいでしょうか?私は言語学者ではありませんが、4歳児で100~200位の単語ではないでしょうか?(忙しい(?)夫婦同士で使う単語の数を参考に?!) 意外と、その数は少ないのでは、と思います。

 赤ちゃんから幼児に成長して、外の子ども達との交流が始まると、第2言語の英語の習得が始まります。これも、他の子どもや大人(保育園の先生?)の話している言葉を使ってコミュニケーションを取る必要性に迫られて身につけていきます。「No!」が最初に憶える英語単語?
 もちろん、英語の言葉はゼロからスタートですが、外の世界の広がりに合わせてその言葉の数も急激に増えていきます。また、言葉を耳から覚える幼児は、当然、相手が話している「ネイティブの発音」を身につけていきます。とても自分ではできない、素晴らしい子ども発音を聞いたお母さんは「うちの子どもは、英語がしゃべれる!」と喜びます。

 5歳でキンダーに入ると、日本語よりも英語の単語の数の方が多くなるのではないでしょうか?
 お子さんは、英語をネイティブとして身につけていきます。多くの子どもや大人と英語で会話することにより、英語の言葉だけではなく、その言葉の意味する知識を急激に増やしていきます。
 この段階で、お母さんが努力しなければならないのは、英語に負けないように、日本語の言葉と日本語での知識に、お子さんをどんどん触れさせることです。我が家の子ども達が、英語で「ままごと」をしているのをみつけてとがめると、「だって、日本語でどういったら言いか知らないもん!」子どもの言い分はもっともです。しょうがありません。ままごと遊びが得意でなかったお母さんですが、一緒に日本語でままごと遊びです。数日後、数人の外国からの子ども達が、わが子と一緒に「日本語でままごと遊び」をしているのをみつけました。

 母語だけではなく、遊びを通して日本語での知識も増やしていく。バイリンガルへの王道です。




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