2009年1月31日土曜日

Q35: アメリカ流子育て法(5)

 アメリカの子育て法、ついに最終回です。

No.9
 家庭の伝統(family tradition)を作り、家族全員で一緒に楽しむ時間を持ちましょう。

 tradition = 伝統・習慣・しきたり
 こんな訳にすると、大げさで身近に感じられませんね。

 海外で、特に様々な人種や文化を持った人たちが身近にいるアメリカで生活していると、日本のtraditionを考える機会が多くありませんか?
 さらに、アメリカでの3人娘の私自身の子育て体験から、家族全員が参加できる家庭での生活の仕方(tradition)を作ることが大切だと、確信します。我が家の例では「日曜日の朝食は、家族一緒に3時間(家族の会話)」「家族が集まるとUNOか百人一首」などがあります。その始まりは、「親子の会話(アメリカ育ちの子どもは何を考えているの?)」「日本の伝統文化で何教えたい?」という親の希望をかなえるために、子どもが小さい頃に仕掛けて、いつの間にか我が家の伝統(family tradition?)となりました。今では成人した3人が我が家でそろうと、百人一首が始まります。
 皆さんのご家庭でも、何か「仕掛けて」見てはいかがですか?

No.10 
 ポジティブに考えましょう。
 最良の結果を期待することで、問題を解決し目標を達成できる力を、あなた自身とお子さんに与えましょう。

 オバマ新大統領のモットー「Yes, I Can!」ではないですけれど、自分自身の可能性を信じて、ポジティブに考え行動することです。
 アメリカの学校では、「The Sky is the limit!」と、「たった一つでも良いから自分の出来ることを精一杯伸ばす努力をしなさい」とポジティブな指導をします。 
 しかし、日本で教育を受けてきた私たちは、「ほかの教科の勉強は良くできるけど、数学が出来ないから」と、悪い(平均に達していない)ところを指摘され、それを向上させる指導を受けてきました。
 アメリカでの子育てでは、子ども達が身につけてきているポジティブ思考を、私たち自身が身につける必要があるようです。
 がんばりましょう!
 

 アメリカ流子育て法は、今回で終わりですが、私の感想をまとめた「番外編」を、後日追加します。

2009年1月30日金曜日

Q34: 成績をいつでもチェック!


 お子さんの成績を、先生に直接、いつでも教えてもらう用紙を見つけました。

 このブログの「Q6:現地校の成績は、いつでも分かる?」で「お子さんの成績は、先生に直接、あるいは事務室に問い合わせることで、知ることが出来ます。」とお話しました。

 昨日、私の自宅の高校に所用があり、出かけました。
 その高校の事務室前に、下に紹介した用紙がたくさん置いてありましたので、1部いただいてきました。
 
 Student Progress Report
  この用紙を、希望日の授業時間に先生に渡して、各項目に記入してもらうだけで、学期が始まってからその日までの成績が分かるようになっています。
 どの高校にも、同じような用紙かシステムがあって、いつでもお子さんの成績を知ることができるようになっていると思います。

 この用紙を印刷して、高校の事務所へ持って行き、同じようなフォームがあるかどうか聞いてみてください。
 あれば、学校で作った用紙を使って、先生に成績を聞いてください。
 もし、学校に同じようなフォームがなければ、この用紙を使って良いかどうか,聞いてみてください。

 最近は、インターネットを利用して、生徒・保護者が自分で成績を、いつでもチェックできるシステムを作っている高校が多くなっていますので、それを先に聞くことをおすすめします。

 渡航されて間がなく、お子さんの成績がはっきりしない場合は、この用紙をご活用ください。

印刷方法:
 ここ(Student Progress Reportをクリックすると、Adobe Reader が自動的に立ち上がり、「Student Progress Report」が表示されますので、印刷してください。
 クリックしても何も起こらなかったり、エラーのメッセージが出た場合は、多分、今お使いのコンピュータにAdobe Reader がインストールされていないと思われます。
 その場合は、ここ(アドビ・リーダーのダウンロード)をクリックして,このプログラムをインストールしてください。少しダウンロードに時間がかかりますが、無料です。ご安心を。

2009年1月29日木曜日

Q33: TOEFL?


 TOEFL(トーフル) : Test of English as a Foreign Language 
 英語で授業をする大学への留学希望者の英語力を評価する試験です。

 世界中の英語で授業をする大学への留学希望者が、授業を受けるのに十分な英語力やスキルが身についているかどうかを、評価する試験です。
 TOEFLスの試験結果は、世界中の6000以上の大学や機関が、正式スコアとして採用しています。

 日本からアメリカ・カナダの大学への留学の場合は、(極め少数の例外はありますが)、すべての大学がスコアの提出を求めます。また、アメリカの高校卒業後にアメリカの大学に進学を希望する、滞在期間の短い日本人高校生の場合でも、正式スコアの提出を要求する大学があります。
 帰国子女大学入試を実施している日本の大学の一部も、スコアを要求します。
 
 日本とアメリカで受験できるのは:
 Internet-based Test : iBT
 「読む・聞く・話す・書く」の英語の4技能を試験します。
 試験会場・試験開始時刻を予約の上、試験センターに行き、個人で受験する形式のテストです。
 
 古いタイプのTOEFL試験が、復活しました。
 2009年は、アメリカの一部の都市でのみ受験できます。

 Paper-based Test : PBT 
 「話す」をのぞいた、「読む・聞く・書く」の英語の3技能を試験します。
 試験日に会場へ行き、一斉に受験する形式のテストです。
 

 TOEFLの詳細は、こちらのHPからどうぞ。

2009年1月28日水曜日

Q32: アメリカ流子育て法(4)

アメリカの子育て法の4回目です。

No.7
 子どもを、公平に、しっかりと、そして愛情を持って、しつけ(discipline)ましょう。
が創造力(creativity)をのばすように、励ましましょう!
 子どもが好奇心や想像力を伸ばすような、質問をしましょう。
 
 子どもが自分後からで考えたこと、作り上げたものは、「すごいね!」と褒めてあげてください。
 そして、「これは何?」「何で、こうなってるの?」「次は何?」と質問し、子どもの答えをいshそうけんめいきいてあげてください。そのポジティブな質問が、「こうやってみようかな」と子どもの好奇心や創造力を誘います。

 その時に、「子どもは創造力の固まり。それを壊してしまうのが大人」という言葉を思い出してください。
 子どもの作品の「(大人の目から見て)悪いところを直させる」という、日本的なやり方は、海外で育った子どもには通用しません。子どもがやる気をなくして、すべてがなくなってしまいます。(「角を矯めて、牛を殺す」のことわざです。)


No.8 
 子どもを、公平に、しっかりと、そして愛情を持って、しつけ(discipline)ましょう。
 そのとき、子ども自身を問題にするのではなく、子どもの行動を注目しましょう。

  「self-esteem」の日本語訳は、「自尊心」が一般的です。しかし、同じ言葉が「うぬぼれ」とネガティブな意味に訳されることもあるので、最近の教育の世界では「自己肯定感」との訳語が使われます。

 この「自己肯定感」の言葉のとおり、「私はこれでいいんだ」と自分に自信を持たせることが大切です。
 それには、子どもがまじめに取り組んだ、一生懸命努力した行動を、結果によらす、「良いこと」として、言葉で認めてあげることです。
 心配のあまり、否定的な言葉ばかりを投げかけていては、何事にも自信を失う様になって・・・・。
  
  
 「アメリカ流子育て法」は、あと、2回あります。

2009年1月27日火曜日

Q31: GPA?


 GPA: Grade Point Average
 現地校の成績の平均値です。

 以下の方法で計算します。

 GPA = ( 各クラスの単位数 X 成績 ) ÷ ( 単位数の合計 )
  成績: A=4, B=3, C=2, D=1, F=0

 計算例: 1科目5単位のクラスを3つ受講し、A・B・Dの成績を取った。
  GPA = ( 5X4 + 5X3 + 5X1 ) ÷ ( 5 + 5 +5 ) = 2.67

 大まかにいうと、「すべてAを取っていると、GPA 4.0」、 「AとBが半々でGPA3.5」となります。

 高校で、レベルの高いクラス(HonorsやAPなど)を受講・合格すると、A = 4.5 などと、点数が加算される州や学校があります。高校生にレベルの高いクラスへの挑戦させるための仕掛けです。

 ここで紹介したGPAは、学校内の成績優秀者の選定、大学出願の要件、奨学金の授与など、非常に幅広く使われます。
 アメリカの学校では、日常の勉強が必要だという証拠です。


2009年1月26日月曜日

Q30: 高校卒業:何が必要?


 アメリカの高校卒業資格取得に要求される項目です。

1, 総単位数
 高校で受講し、合格したクラスの単位数の合計の最低数が決められている。。
 中学終了直後のサマー・スクールでの受講クラスの単位から、加算される。
 必修科目と選択科目の取得単位数の合計。

2, 必修科目
 受講を義務づけられた科目・クラスの受講。
 英語・数学・理科・社会・体育(PE)などが含まれる。
 特定のクラス(English4、US History)や科目(English 3科目、理科 2科目)などの指定がある。
 
3, 選択科目
 生徒が自由に選べる科目・クラスの受講。
 英数理社の主要科目の一部のクラスや美術・音楽などのクラスから選択。
 必修科目に指定されたクラスを含めることも可能。

4, 最低成績
 受講・合格したクラスの成績の平均点の最低基準が決められている。
 「成績平均(GPA:Grade Point Average) 2.0 以上」などと決められている。

5, 卒業資格試験合格
 州により、高校卒業資格認定のための学力試験に合格することが必要。
 10年生から英語・数学などの試験が課される。
 滞在年数や英語力などに関係なく、合格を要求する厳しい州もある。

6、 ボランティア活動
 一部の州や学校区で、一定時間数のボランティア活動を要求する。
 事前に、どのような活動が認められるのかを、確認する必要がある。

その他の注意:
 目的に応じた、複数の卒業資格を認めている州があります。通常の高校卒業資格と、4年生大学進学のためのよりレベルの高い卒業要件を満たした卒業資格などです。
 また、卒業資格とは別に、出願するための受講科目の指定をしている大学が多くありますので、大学の出願要項を確認してください。
 
 いつも申し上げることですが、アメリカでは州・学校区によって教育が大きく異なります。
 ここで説明した内容についても、同様に、違うことがありますので、ご注意ください。

2009年1月25日日曜日

Q29: アメリカ流子育て法(3)


 アメリカの子育て法の3回目です。

No.5
 子どもが創造力(creativity)をのばすように、励ましましょう!
 子どもが好奇心や想像力を伸ばすような、質問をしましょう。
 
 子どもが自分後からで考えたこと、作り上げたものは、「すごいね!」と褒めてあげてください。
 そして、「これは何?」「何で、こうなってるの?」「次は何?」と質問し、子どもの答えを一生懸命に聞いてあげてください。そのポジティブな質問が、「こうやってみようかな」と子どもの好奇心や創造力を誘います。

 その時に、「子どもは創造力の固まり。それを壊してしまうのが大人」という言葉を思い出してください。
 子どもの作品の「(大人の目から見て)悪いところを直させる」という、日本的なやり方は、海外で育った子どもには通用しません。子どもがやる気をなくして、すべてがなくなってしまいます。(「角を矯めて、牛を殺す」のことわざです。)


No.6 
 子どもの自尊心(self-esteem)を育てましょう。
 子どもの一生懸命な努力を、認めてあげて。

  「self-esteem」の日本語訳は、「自尊心」が一般的です。しかし、同じ言葉が「うぬぼれ」とネガティブな意味に訳されることもあるので、最近の教育の世界では「自己肯定感」との訳語が使われます。

 この「自己肯定感」の言葉のとおり、「私はこれでいいんだ」と自分に自信を持たせることが大切です。
 それには、子どもがまじめに取り組んだ、一生懸命努力した行動を、結果によらす、「良いこと」として、言葉で認めてあげることです。
 心配のあまり、否定的な言葉ばかりを投げかけていては、何事にも自信を失う様になって・・・・。
  
  
 アメリカ流子育て法は、あと、2回あります。

2009年1月24日土曜日

Q28: 「センター試験」は必要?

 Q: 帰国子女大学入試を受験して、日本の国立大学に進学したいのですが、「センター試験」を受験は必要ですか?

 A: いいえ、受験の必要ありません。

 最近、日本で約50万人もの大学進学希望者が受験した「センター試験」は、国立大学と一部の私立大学を受験するためのものです。

 海外から日本へ帰国した生徒のための特別入試である「帰国子女大学入試」を受験する場合は、このセンター試験を受ける必要はありません。
 ただし、「帰国入試」を実施していない日本の大学の受験を希望するならば、受験が必要な時がありますので、よく調べてください。

 「帰国子女大学入試」を実施している大学で、統一試験をしてTOEFLSATACTなどの受験を要求する一部のありますので、こちらの方もよく調べてください。

2009年1月23日金曜日

Q27: キンダーは義務教育?

Q: アメリカでは、キンダーは義務教育だと聞きましたが?

A: はい、そのとおりです。 
 キンダーは、5歳から始まる、日本の幼稚園の「年長」に当たる教育で、アメリカのほとんどの州で義務教育の始まりとされています。「K-12」という言葉は、義務教育の学年を表しています。

 大半のキンダーは公立小学校に併設されていて、午前中だけで、昼食を食べて帰宅します。
 最近は、幼児教育の見直しと、小学校での教育の準備としての重要さが強調され、終日(All-Day)のキンダーが増えています。

 キンダーでの教育は、教育の場所が家庭から学校へと移っていく重要な段階で、読み書きの初歩や数字を教えるだけではなく、グループでのゲーム・図画・工作などや身体的な活動が中心です。
 また、近年、公教育のレベル向上の動きにあわせて、キンダーでもアカデミックな勉強を取り入れる傾向が強くなってきています。

 キンダーは、税金を使った公立学校の教育の一環ですが、より特徴のある教育やを求めて私立のキンダーに通学させる家庭もあります。また、両親が働いている場合は、午前中の授業が終わった後、デイケアに通わせることもあります。

 アメリカでは、「kindergarden(子どもの庭)」 と呼ばれますが、書く時には、語源のドイツ語 Kindergarten」を使うのが一般的です。

2009年1月22日木曜日

Q26: アメリカ流子育て法(2)


 アメリカの子育て法の2回目です。

No.3
 あなたの子どもが「愛されているのだ」と感じさせなさい。
 言葉で褒めて、抱きしめたりキスをしたりして。
 
 日本語で「愛する」という言葉がピンと来ないなら、「気にかけてもらっている」「大切にしてもらっている」「守ってもらっている」と、子ども自身が感じるように、「言葉や行動で示す」ことです。
 もちろん、親ですから「愛している」のは間違いありません。
 しかし、アメリカで育っている子どもには、「態度でわかるでしょ」じゃなくて、皆さんの気持ちをストレートに「言葉と行動」で表すことが必要です。
 日本での同窓会の別れ際に、妙齢の婦人に成長した教え子にハグをしたら、「あ、アメリカを思い出した。もう1回!」。 少しお酒も入っていましたが、うれしそうでした。


No.4 
 子どもとの約束を守りましょう。
 どうしても約束が守れない場合は、言葉ではっきりと謝って、必ず償い(埋め合わせ)をしましょう。

 子どもから「お母さん、嘘ついたもの」とか「お父さん、約束守らなかったから」と、忘れたことで責められたことがあるはずです。子どもは、期待していた約束が破られたことを。決して忘れません。
 そして、親のまねをして、親との約束を、家庭のルールを守らなくなってしまします。
 そんな言動を取ったとき、子どもを叱れますか?
 
 親は、子育てのために、子どもに「ルールや約束を守る」ことを要求します。
 しかし、親の都合や、大人の都合で、その約束が守れないこともあります。その時の、子どもへの対応が大切です。「知らないふり」をしたり、「他のことでごまかす」のが、大人(?)の常套手段ですが、子どもにはこの手は使わないでください。
 子どもとの約束が守れないときは、はっきりと言葉で「理由を伝え、謝る」こと。そして、「埋め合せ」の約束をします。この二つ目の約束は、絶対に守れるものにしてください。そうしないと、子どもの信用を永遠に失うことになります。そんなことになれば、それ以降の「子育て」が大変に・・・。

 アメリカは、他人種・多文化の人たちが共生している社会です。そこの学校で「ルール・約束を守る」と教えられた子どもは、家庭の中でもその考え方で生活します。ところが、親は?

 
 いやー。アメリカでの子育て、大変ですね。 がんばりましょー。

2009年1月21日水曜日

Q25: アメリカ流子育て法(1)


Q: 対米3年で5年生の女の子の母親です。
   反抗期に入った様で、私の「子育て」について自分の意見を言うようになりました。その意見の中に、現地の友達から影響を受けたと思われる言葉が入っています。
   アメリカの親は、どんな子育てをしているのですか?

A: アメリカ人といっても、世界中からやってきた多様な人たちですが、伝統的な「アメリカの子育て」という考え方もあります。
 ちょうど、手元に 「すばらしい親になる10の方法」という、タイトルのカードがあります。
 それを参考に、「アメリカ流の子育て法」を紹介しましょう。
 5回に分けて、毎回2つの方法を紹介します。今日はその1回目です。


No.1
 いい模範(role model)になりましょう。
 あなたの子どもは、あなたが示した例(example)から学びます。
 
 「学ぶ」は「まねる」という言葉からできました。
 子どもが、赤ちゃんから大人になるプロセスで、周りの人たちの行動や考え方を「まねる」ことにより、学んでいます。
 子どもの「しつけ」まで学校任せにする日本と違い、アメリカでは「家庭教育」を非常に大切にします。特に、幼児から小学校の間の子育ては、親の責任と、考えています。

 そして、言葉遣い、食事のマナー、人とのつきあい方、そして考え方と、子どものモデルとなろうと努力しています。
 「子どものモデルになる」のが、子育ての第一歩と考え、その考え方を大切にしています。 
 
 「子は親の背中を見て育つ」 日本にも、こんな言葉がありましたね


No.2 
 あなたの子どもの感情や考え、そして提案に敬意(respect)を払いましょう。

 子どもに「敬意を払う」というと、日本では大げさと取られるでしょう。
 しかし、アメリカでは、子どもは人格を持った「一人の人間」であると、考えています 。
 親が子育て中にいろいろな指導をするが、それは「独立した人間」に育てるためなのです。

 子どもの感情や考えを、「何を言ってるの!」と頭ごなしにするのではなく、まず聞いてあげましょう。子どもの言い分が理解できないのなら、「もう一度、説明して」と頼みましょう。
 親として意見があるなら、「私はこう考える」と自分の意見として、お子さんにわかる言葉で伝えましょう。

 日本人は、言葉や行動で「敬意を払う」のが苦手?


 今日は、これくらいにしておきます。次回を楽しみに。

 

2009年1月20日火曜日

Q24: ACT ?


 ACT : The American College Testing Program

 SATと同じような、アメリカの大学進学のための試験です。
 4年制大学のほとんどが、出願時に、SAT(またはACT)の成績の提出を求めています。
 ACTの受験者が、全米で急増しています。

試験日:       毎年、91012246
科 目:   English, Math, Reading, Science
                      Writing(希望者のみ)
配 点:   総合点 最高36
採点方法:   加点法(正解だけで採点)
問題タイプ:  高校の授業での学習内容
        MathTrig/PreCalまで含む
受験料:      Basic registration fee$31.00
       Basic registration fee for Writing:$15追加
ホームページ: www.act.org

受験時期:
 大学の出願が12年生の秋・冬なので11年生の3月・6月、12年生の10月の受験が一般的。
 Japanese with Listening の試験は、年111月のみに行われる。

アメリカの大学:
 入学志願者の多い州立大学の一部では、現地校の成績(GPA)SATACTの成績の組み合わせで、出願資格を決めている。
 Writing Testはオプションだが、その成績を要求する難関大学が多いので、注意。

 最近、4年制有名大学で、提出の必要のない大学が出てきているので、提出義務の有無を確認のこと。

帰国子女大学入試:
 日本の大学では、SATの成績提出が一般的だが、ACTを受け付けるところもある。
 しかし、SAT同様、一部の大学しか「必ず提出」を求めていないので、志望校が提出を義務つけているかどうか、確認して受験すること。

注意:
 ACTは、高校の学習内容が出題されるので、SAT以上に日頃の高校の勉強が基本。
 また、SATACTの両方を受験する人は、受験時期が11年生の広範に集中するので、日程に十分注意すること。