2009年3月9日月曜日

Q70: 塾通いは必要?(2):数学(1)


Q
 塾で数学(算数)を勉強させよう、と思っているのですが?

A: 日本語で数学(算数)を勉強させる目的を、はっきりさせてください。

 「日本語で数学を勉強させたい」と、保護者が希望する理由には、大きく分けて「帰国」と「現地校」があります。それらを、ちょっと詳しくみてみましょう。

帰国した時に困る
 日本に帰国するので、その時の学校の勉強についていけるよう、また受験のときに困らないように、準備しておく。

1、 日本の数学は進んでいる
 「進んでいる」の意味は、二つ。
   学習進度が早い:日本の教科書の方が進み方が早い。
   学習レベルが高い:難しい問題や応用問題が多い。 

2、 数学が得意・弱い
 数学が得意(弱い)なので、将来のことを考えて、日本語で勉強させたい。 

3、 日本式(?)の数学
 日本とアメリカでは、数学の教え方や扱う問題に差がある。
 子どもも日本のやり方に慣れているので、日本式の数学を勉強させたい。 

4、 理科系進学希望
 将来、日本の大学で理科系に進ませたいので、日本の数学の内容とレベルを、日本語で勉強させておきたい。
 入学試験を受験するつもりなので、受験準備として日本の数学が必要。 

 「数学を塾で」と希望される保護者が、その理由としてあげるものを整理してみました。

 アメリカでの滞在が短い場合や受験準備のために、と言うのが最も多い理由です。
 その場合は、塾での勉強を、私も賛成します。ただし、その塾が、お考えのような指導をしてくれるのかどうか、よく調べてからにしてください。
 最近は、「日本の数学は進んでいる」といえない部分が増えてきました。 一度、補習校と現地校の教書を比べてみてください。 

 最後に、現地校との勉強のバランスをよく考えることが必要です。

 「現地校の勉強のために」は、次回です。

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