2009年1月11日日曜日

Q15: 帰国後の「取り出し授業」?


Q: 帰国子女受け入れ校のパンフレットに、「取り出し授業」という言葉が出てきました。 どんな授業のことですか?

A: 海外から帰国した子ども達の学習サポートの方法がいくつかあります。
  「取り出し授業」は、そのうちのひとつです。

 帰国した子どもが、日本の学校の教室での一斉授業についていくために、必要とする勉強のサポートには、次の2つがあります。
  1、日本のカリキュラムで学習の遅れている教科や内容を勉強して、他の子ども達に追いつく。
     例:漢字や単語・言葉の量が少ない、社会・理科などの未学習内容、数学の未学習と練習量の不足
  2、日本のカリキュラムでは簡単すぎる学習内容を勉強して、さらに伸ばす。
     例:英語の会話やリーディング、日本のカリキュラムにはない学習やプログラム(英語による授業など)

 そして、これらの内容の学習サポートの方法には、以下の方法があります。
  1、通常の一斉授業の中で、先生が気をつけて指導する。
  2、特別なサポートが必要な子どもだけに特別な指導をする。
    A、通常のクラスの時間に、別のクラスに「取り出して」指導する。
    B、放課後などに、「特別クラス」を設けて指導する。
    C、休み時間や放課後などに、担当の先生が個人的に指導する。

 ご質問の「取り出し授業」は、上のAの方法で指導します。
 帰国子女受入れ校では、一般生と一緒に「習熟度別授業」で帰国生の英語を伸ばそうとする学校が多くあります。
 しかし、帰国生にもっとも必要な、国語や算数・数学の「取り出し授業」や「特別クラス」を実施しているのは一部の学校です。

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