Q11： ミドル・スクールの成績証明書？

Q：　ハイ・スクール9年生の途中で帰国して、高校受験を受けます。

　　　通ったミドル・スクールで「成績証明書はない」と言われました？

　　　どこにあるのですか？

A：　ハイ・スクールで聞いてみてください。

　　　多分、ないと思いますが。

　アメリカの学校で、成績の保管が義務付けられているのは、高校（ハイ・スクール）だけです。

　実は、高校だけが、卒業資格（garduation ）を発行するからです。

　日本と違い、小学校や中学校の卒業資格はなく、正式な卒業証書（diploma）は発行されません。

　そのため。高校以外では、成績（academic record、transcript）を保管する義務がないのです。

　もうひとつ、アメリカでは、子ども一人ひとりについて、入学した学校でフォルダー（accum folder）を作り、全ての学習や生活の記録をその中に入れて保管し、指導に使います。

　小学校から中学校に上がったり、転校した場合は、子どもの移動に従って、このフォルダーも学校間を移動します。移動先の先生は、その記録を指導に生かします。

　しかし、中学校から高校へ上がった場合は、卒業資格発行の記録として重要ですので、高校で新しいフォルダーが作られのが一般的です。そのとき、中学校のフォルダーは、保管義務がないので、廃棄されるのが普通です。

　ですから、ミドルにいっても「成績書はない」と言われたのです。運がよければ、高校のフォルダーの中に、中学校の成績（report card）のコピーなどが残してあることがあります。しかし、それを、高校では正式な成績証明書（official transcript）として発行はしてくれないでしょう。

　日本の高校受験のためには、中学校からご家庭に学期ごとに送られて来た成績書のコピーを提出すればいいと思います。何らかの理由で、その成績書がない場合は、受験する高校に相談してください。’

　日本の学校のシステムと大きく違いますので、驚きますね。

　ただ、フォルダーの処理の仕方は、州や学校区、学校によって大きく違うようです。

　私の次女は、中学の最終日に「捨てるだけだから、もって帰る？」と言われて、フォルダーを貰ってきました。　これも驚きでした!