2009年2月5日木曜日

Q40: 受入校のタイプ(1):帰国生のための学校


 帰国子女受入校は様々はタイプがあります。

Q 帰国後の学校探しをしています。
    帰国子女受入校がたくさんありますが、どんな違いがあるのでしょうか。

A 近年、帰国子女の受入を始める学校が増えてきています。
  これらの新しい学校も含めて、帰国子女受入校の特徴をまとめて、いくつかのタイプに分けてみました。
 それらのタイプ別の特徴を、シリーズで紹介します。

 1回目は、「帰国子女の受け入れを主たる目的として設置された学校」

 30年以上も前になりますが、日本企業の海外進出が盛んになった時代に、海外駐在員の子弟が帰国した時のために、帰国生のための高校(一部中学も併設)が創られました。

 海外子女教育振興財団のホームページで、このタイプ「受入区分 A1群」に分類されてされているのは、次の学校です。
 (学校名をクリックすると、ホームページが見られます)

東京学芸大学附属高等学校大泉校舎 (東京都練馬区)
 帰国生が100%の学校です。同じキャンパスに中等教育学校が設立に伴い、この学校は、2009年4月高校1~3年、2010年4月高校2・3年、2011年4月高校3年のみの募集となり、2012年3月に閉校されます。 

国際基督教大学(ICU)高等学校 (東京都小金井市)
 大学の附属高校ですが、他の大学への進学も多い、帰国生に人気の高い学校です。最近、入学試験方法を変更しました。今では珍しくなった高校だけの学校です。

同志社国際中学・高等学校 (京都府京田辺市)
 大学の付属校として、入試の心配がなく、日本への適応がゆっくり出来るのが特徴です。卒業生の8割以上が同志社大学に進学できます。

千里国際学園中等部・高等部 (大阪府箕面市)
 他の学校からは少し遅れて、帰国・国内・外国人の生徒達がともに学ぶ「新しい国際学校」として創られました。同じキャンパスの中にインターナショナル・スクールが併設された、大変ユニークな学校です。2010年4月から関西学院と合併します。


 「帰国生に対して、特別な指導をしてくれるのが受入れ校」と、漠然としたアイデアをお持ちの保護者がほとんどです。

 しかし、帰国子女受入校の教育は、学校によって大きく異なります。
 「帰国生教育」といっても、決まったカリキュラムや指導方法がある訳ではありません。それぞれの学校の教育理念や方針に基づいて、帰国生の指導をしています。「学習進度の遅れた教科」「英語」、さらには「帰国適応」などの指導を、まず積極的に行っているのか、どのような内容・方法で実践しているのかなど、お子さんのニーズを満たしてくれる学校なのかどうかをしっかり調べてください。
 決して、「帰国生が多いから」と言う理由だけで、受入れ校を選部ことの内容に!

 次回は、「大学の付属校」です。

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