大学の付属校も、帰国子女に人気があります。
「エレベーター式で大学まで進学」といわれるように、中学・高校(時には小学校)で入学すれば大学入試を受験しなくても良い、というメリットが、大学付属校を子どもの進学先として保護者が選ぶもっとも大きな理由です。
「大学全入時代」とはいわれるものの、子どもが学びたい、保護者が入れたい大学に合格するのは大変です。
また、最近の付属校の中には、「高大一貫教育」と銘打って、大学との結びつきを強くして、大学卒業時の学力や能力の向上を目指すところ、さらに、係属の大学以外の大学に進学出来るような受験教育を実施しているところもあります。
このような理由から、大学附属校の人気が高くなっています。
しかし、大学付属校の次のような実態を’理解することも大切です。
入試が大変!
付属中学・高校、特に有名大学附属校は、帰国生だけではなく、国内生にも人気があります。そのため、中学や’高校の入学試験の競争率が高く、合格を手に入れるのが大変です。
入試の1年前に、現地校から日本人学校へ転校して中学受験に備える。現地校の帰りの受験塾通い。母子で日本に先に帰国して受験準備。有名大学附属を目指した、親子のこんな姿が海外でも見られます。
卒業生全員が大学に入れてもらえない?
卒業生全員100%が、大学に入れてもらえる附属高校は,いくつかしかありません。中には、「附属」と言いながら10%位しか進学できない高校が存在します。
帰国子女受入校でもある付属校で、進学率90%とはいうものの、残りの10%はほとんど帰国生という学校のあります。その理由は、付属校は人気が高いので優秀な自宅通学の国内生と、寮生活の帰国生が推薦枠を争った結果です。
また、大学への進学選考は高校の成績・進学試験の成績・高校の推薦などと様々です。その評価の厳しさは大学により大きな差はありますが、高校時代の学業への評価なしの大学はありません。「付属校だから大学に行ける」と信じて、のんびりした高校生活を送ってしまうと、低学力でどの大学にも進学できない、という結果になりかねません。
付属校も、帰国子女に期待?
帰国子女の受入に熱心な付属校があります。
そんな高校の先生の言葉です。「うちの学校では、高校3年で卒業論文を書かせているのですが、帰国生は良いものを書きますね!」
現地校で、レポートやプレゼンテーションで苦労してきたことが、帰国後の「宝』になっている例です。この宝を、評価してくれて、「特別入試」を実施する付属校もあります。
さて、大学付属校のメリットとデメリットを、少し説明しました。
お考えの付属校の実態がどうなっているのか、よく調べる必要があるのでは?
がんばってください。
次回は、「進学校」です。
0 件のコメント:
コメントを投稿